theoria(テオーリア) まるみの 湯気の向こうに 見えるものを心の眼差しで観想する 小さな旅へのいざない

その2

<その2>


元気に… 枯れて!!

今日も元気に

心なごむ光景でしょ~?
猫ベッドの中に電気あんか敷いてあるんですよ。

今日も元気に

たいして寒くないのに2匹で仲良く入るのよ。もうホコホコのムアムアなんでしょうね~


ムアムアってのがねぇ… 困ったもんで…

今日も元気に

避妊手術してるオス猫がムアムアで本能を刺激されヘンな気持ちになるらしいのね。
突然目がトロンとして、ねえちゃんに押しかぶさっちゃったりするんだよね。

あーあ…  背中にガブッと噛みついちゃったりして。
あーあ…

その後ねえちゃんが怒ってパカパカと猫パンチを繰り出し
「カッコばかりつけるんじゃないよ!」ってどやされてしょんぼり。

今日も元気に

ぁぁぁぁぁーーーーン ぁぁぁぁぁーーーーン

って泣きながらこっちにやって来るのよ。

ごめんよ~許しておくれ~ごめんよ~って言いながら頭を撫でてやると
「ううー ヘンな気持ちだった!」ってケロッとしてるんだけど。

お願い! 元気でいいんだけど… もう10歳なんだからさっ!
早く枯れてーーー!!!







長いしっぽ

うちのオス猫は肉布団好きで、人の太ももの上で丸くなって寝るのが好きなのだが、
いったんその態勢になるとなかなか降りようとはしない。

みっちり重いのがずーっと太ももに載っていると、ちょっといたずらしたくなる。

ときどきクワーッと大あくびをするから、タイミング良く彼の長いしっぽをつまんで閉まりかけた口の中に突っ込む。

パクッ ……
くっ 

となって目がまん丸になり、その後慌ててしっぽを熱心になめる。
いとおもしろし。

今まで2回しか成功していない。








ニューフェイス

今日も元気に

あれ?  あそこにいるこは…

今日も元気に

新顔さんだ!
右と左で違う色のソックスを履いてきたみたいね~

尻尾の先はちょっとジュースに浸しちゃったみたいね~


ニューフェイスが来ると、おのずと地域のバランスが崩れる。
ラブホの町内会の猫好きボランティアさんは、けっこう苦労しているのだ。

きっときみも決まった人にご飯貰えるようになったんでしょ~







独眠

今日も元気に

秋の日に。やけに静か。

あら? 1匹は足元にいるけど…


今日も元気に

もう1匹はどこに?   え?   どこなの?


今日も元気に

             あ~ ここか!

                     天上天下 唯我独眠


今日も元気に

彼女は…

絶対邪魔されないで寝るのが好き。







今日も元気に





3泊4日の北海道旅行から帰ったら……

芋が枯れてしまっていたの(涙) 
カラカラにひからびて……

小さな容器だったので、水が完全になくなっていて
この猛暑じゃきっとあっという間に乾いてしまったんだろう。

ごめんよごめんよごめんよ~

かわいそうなことをしてしまった。
もっと大きな容器に移してから旅行に行くんだった……


今日も元気に

これでは生きものを育てる資格、私にはないわね。

涙ながらに水をたっぷり張って、液体肥料も入れて
「どうぞ生き返っておくれ~~~」

毎日見てるが、ひからびたままでさ……
日々反省の境地。しんなり。



今日も元気に

そしたら新芽が!


今日も元気に

出た!!!


命のバイタリティーを感じた瞬間だった!!

今日も元気に

ごめんね~ もう枯らさないからね~
寿命をまっとうしておくれね~~~







おはにゃん

今日も元気に

あら?

朝5時半のラブホの屋上でリラックスしてるよ…
おはにゃ~ん!



今日も元気に

いったいどうやってこのこはここまで上がってきたんでしょうか?
ちゃんと下に戻る道があるんだろうね?
まさか屋上から降りられないんじゃないかと、ちょっと心配になったけど
やけに落ち着き払っているので、まあ大丈夫でしょう、きっと。



今日も元気に

まだ日差しも強くなっておらず、幾分涼しい朝の光の中で
しばらく見つめ合ったのでした。

さあ、お互い過酷な一日が始まるぜ~

今日もがんばろっ! 







お気に入り

今日も元気に

靴を買って箱を片付けようとしたら、
お気に入りになったらしく、小さな箱にぎゅうぎゅう体を詰め込んで寝てるのね~

今日も元気に

クーラーの風がそよそよと、詰め込み加減がすごく落ち着くらしい。

しかしさすがにこのままとはいかず、時々伸びして体の位置を変え、また入ろうとしたら…

今日も元気に

ちゃっかりねーちゃんが入っちゃった。



今日も元気に




「取られた! 取られたよー!! 取られた!」
と、訴えにきた。

ねーちゃんは、まったりしてて動く気配なし。
諦めるまで、しばらくニャガニャガうるさい。

あとでもう一個出してあげるからさ~と慰める。 

いまは暑いからね…
私は動く気がしないの。








今日も元気に

その後、別の靴箱を用意してあげました。

「どう?」

端のほうをバリバリ噛みちぎっていたけど、一応入った。

「うーん… ねえちゃんに取られたほうが柔らかくていいんだけど…」

まあその辺で手を(足か?)打ってください。暑いから!!







真夏の夜の夢


砂漠に立っているようで、砂の熱さが足から伝わってくる。
どこの砂漠なんだろう?
いつか観たチリの映画を思い出す。
葡萄農園のある家族。
青々と生い茂りたわわに実る葡萄畑、よく手入れされた白い家。幸せな家族の日常。
映画は、その家の妻の恋愛によって家族と家庭が破綻し、最後に誰も住んでいない荒廃した白い家と、茶色の砂に埋もれ、寂寞としたかつての葡萄畑が映る。

ほとんど砂漠と化した葡萄畑の上を風が吹き、砂が流れていった。



砂も太陽も白く、ただ熱く、そして私の体は動かなかった。
砂のなだらかな傾斜の上のほうに、ペットボトルに彩色して作った風車が、風を受けて激しく回っていた。
ここの住人が作ったのだろうか。しかし周りに家はなかった。

足だけでも持ち上げようとするのだが、砂に埋もれているようで微塵も動かない。
足元を見降ろそうとすると、なんと手も動かないのだ。

足元はどんどん熱せられた砂に埋もれていくようで、恐怖心がわきおこる。動けない!
(なぜ? しかしなにかヘン…)

遠くでカラスがないている。 カーッ カーッ
(砂漠でカラスって?)

首筋に汗が流れ落ちていくのを感じる。
あーっ!!いやよ!顔なんか舐めないで!!
(痛い! そしてヘン…)

え? あ… 目が覚めて暗がりでスタンドのスイッチを入れると…

眩しそうに、そしてあきらかに迷惑そうな顔の猫2匹。

ベッドに横向きに寝て<く>の字に曲げた私の足をクッション代わりにして、長々と寝そべってこっちを見ているのが1匹、
私の枕にのしかかり私の左手の上にどっちんとお尻を載せて、私の顔の毛づくろいを寝ぼけながらやってくれているのがもう1匹。

いやだってば!暑いってば!痛いってば!あっちにいけってば!
力なく手を振って追い払おうとすると、その手に噛みつくバカ猫め~!
やっと足を動かしてもう1匹を追い払おうとすると、
必要以上にじっくりと長くあごの下を掻いたのち、2~3回足の指に噛みついてから、下に降りていくバカ猫め~!

タイマーで切れてしまったクーラーのスイッチを入れ直し、うっすら夜が明けた気配のブクロの騒音を感じながら… これから再び眠れるだろうか…


灼熱の長い夜はまだまだ続く。 







芋との共存

今日も元気に







よく茂った里芋の葉を見上げながら、猫どもはもはやあまり興味を示さないのね~


今日も元気に

初めは大変だった。
ちょっと油断するとえっらい勢いで2匹で突進してきて
慌てて1匹捕まえて押し戻すともう1匹がその分も食いちぎってやらなきゃ!みたいな勢い。

ガラス戸を閉めておくと、戸のこっち側から2匹でじーっと見つめていたの。


今日も元気に

十分に茂りだしたときに、思ったのね、これなら耐えられるだろうって。
何がか?  芋がよ。

芋が猫の攻撃に耐えられるくらいの力がついてきたな、って思ったので
ガラス戸パーッと開け放して
「さあ、食え食え~!いつでも食べれ~! じゃない食べろ~!」ってやったのよ。

すごい状態になりましたね、ブチッ ブチッ、シャクシャク プツプツ
おまけにそのあと「クエーッ」といいながら吐くし。
しばらくガラス戸開けるたびに芋に飛びついてたけど…

禁止されると何が何でもやりたくなるらしいが、
最近は「いつでもお食べ」状態でちっとも面白くないし、それときっと飽きたんだね。

葉が揺れてるの見ても、ボーッと見上げるだけよ。
いまや共存。


今日も元気に

最近亡くなられた免疫学の多田富雄さんが、「これからの人類には<寛容>が必要だ」
と、亡くなられるしばらく前からおっしゃっていた。

私は<寛容>という言葉はあまり好きではないし、自分では使わない。

お釈迦さまが蓮のうてなの隙間から、はるかかなた下の地獄の罪人どもを寛容の眼差しでご覧になる、みたいな(芥川龍之介のせいにしちゃいけないけど)上から目線?
大人がまだ知恵のついていない子供を「仕方ないわね」と、温かく許す保護者精神?
みたいな感じで全然好きではないのだが、
免疫学においては、学術的に違う意味を持つらしい。

免疫の世界では<寛容>とは、自己の中に入ってきた自己を認識できない物に対して、徹底的にそれを排除、殲滅、抹殺する機能をもつ免疫細胞が、あるときからなぜかそれを止めて、その自己でないものと共存するようになる現象が出来することを指すようだ。


今日も元気に

多田先生の素晴らしいところは、免疫学におさまらず、免疫という機序の向こうに常に人間と人間の社会を見つめていらっしゃったことだろう。
ブッシュ前大統領のイラクへの攻撃時にも、それを非難すると同時にお書きになっていたように思う。
「これからの人類には<寛容>が必要だ」と。

声を失われた先生が、ボードの文字で示された最後のメッセージ。

「人間に、未来はあると思います」

最近私は、岐阜や九州の集中豪雨で土石流に飲みこまれて跡かたもなくなった家の映像をワナワナしながらを見つめる。

でも… 多田先生、人類に希望はあるんですね?!

人間にどんな未来が待ちうけているのか…
そのきたるべき<未来>をつくるのは、私たち以外ないのだということを、つくづくと思う今日この頃。なのです。










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