theoria(テオーリア) まるみの 湯気の向こうに 見えるものを心の眼差しで観想する 小さな旅へのいざない

ラブホの四季・大寒も過ぎて

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  • 大寒もすぎて






オヤジなカラス

ラブホな人々

ブクロのカラスって、オヤジよ。

ちょっと前にね、例によって駅に向かって歩いてたら、私の前のほうにカラスが急降下してきて前を歩いている女の子が
「あっ!!」と言って立ち止まったの。

その子の目の前1mくらいのところを低空で横切って、そばのガードレールに留まってその子を見てるわけ。

道幅2mに満たない道路の低いガードレールよ。
その近さだとカラスとてつもなく大きいのよ~。こわ!

彼女はかなりおびえて片側の塀スレスレにカラスを横目で見ながら少しずつ前に歩いて行ったんだけど…  そのカラス、それをじーっと見てたんだよね~。なに見てんだよ、おまえは!

ついこの間、その同じ道路で信号待ちしてたら、私の後ろを通って駅に向かっていた女の子がいて、その姿がなんとなく視界に入っていたんだけど、突然低空飛行でカラスが舞い降りてきて彼女のすぐ前の道路に降りたわけ。

その子「キャッ!!」って言ったね。

カラス、そこでじっとしてるのよ。
で、彼女が思わず1歩後ずさりしたら、カラス、ヒョイと前進したの。
また1歩後ずさりしたら、またヒョイ、と前進して首をかしげて見上げてるの。
また1歩さがったら、またヒョイ!
その子信号待ってる私のとこまで駆けてきて、一緒に信号渡りだしたらハーハーいってたから、
思わず
「大丈夫? 怖かった?」って話しかけたら
「怖かったです… 突つかれるかと思った」と、顔面蒼白。

後ろ振り返ってみたら、カラス、まだこっち見てて…

ニヤッとしてたわ。え? だって見たんだもん!すっげーオヤジよ。







いないと寂しい

ラブホな人々

そういえば最近見かけないな~ っと思っていたら…

ラブホな人々

こんなとこにいたいた!

ちょっとなんだかホッとして、あ~ なんとなく嬉しくなった。







タオル

ラブホな人々

やっと晴れたから洗濯だ~い。 え? ずいぶんあるなって?
そう、これで3日分。

白根ハイムでバスタオルって私には必要ないなって思ってから、バスタオル使わないの。
フェイスタオル1日3枚。
お風呂に入って体を拭くのに1枚、髪を洗って乾かすときに1枚、それと洗顔や手を拭くのに1枚。
これにしてから洗濯物の量、バスタオル使っていたときの半分以下なのよ。

でも温泉旅館のタオル、全部持って帰るわけじゃないの。
タオルって意外に長持ちするのね。ペラペラのタオルでも、ずいぶん使える。
いささかもうだめかな~と思ったら、雑巾や台布巾に格下げしてまたしばらく使うし。

そんな感じで、私は、「あ、ちょっとタオルが減ってきたかな」と思ったら、温泉に行ったときに持って帰るわけなんですけどね。

ラブホな人々

干したりたたんだりするときに、行った温泉を思い出してちょっと幸せ。
サイズも厚みもいろいろだね~~~

でも、旅館のフェイスタオル、持って帰る人ばかりじゃないよね…
置いてきたタオル、どうなるんでしょう。
何かに利用されているんでしょうか…

いつも思うんだけどね、温泉に行くとき、フェイスタオルと歯ブラシは、たいしてかさばらないし、
旅館で使い捨て風に出されるよりも、持参したほうがいいんじゃないかしらね。

なんとなく旅館の付帯備品のように考えちゃってるけど、これ、かなり無駄だと思うんですよね~

金出すんだからこれは当然だろう、みたいな発想を変えれば、
高級旅館に行くんだって「自前のフェイスタオルと歯ブラシとお財布持参」が温泉旅行、というのが常識になれば…

ずいぶん資源の削減になるんじゃないのかな~





このあいだ、あれは温泉に行く前の日だったんだけど、
あることで人と会って話すことになり、ブクロのはずれのほうの喫茶店を指定されて行ってきたの。

稼ぎの仕事とは程遠いことで、しかしまあそれなりに話を詰める必要があったから
2人でうーん、とかそうですねえ、とか眉をしかめて話して、なんとか明るい見通しがたったので、
終わってほっとして
「明日は温泉に行くんです」と笑顔で言ったら、
彼の実家が伊香保の近く、ということで温泉の話題になったの。

でも「この前下呂温泉に行ったんですがよかったですよ」とか、私にはあまり興味がないとこをほめたりするので、明日の温泉に思いを馳せていたら、突然
「しかしずいぶんあちこち行ってるんですね、何湯くらい制覇したんですか?」
と聞かれて、ちょーびっくりしたの!!  「制覇??」

私にとってお湯はいただくものなので、<制覇>という言葉に驚いたわけ。

彼は
「あ~ 温泉のHPやブログによく書いてあるじゃないですか~ 500湯制覇!とか1000湯達成!とか」
「えー? そうなんですか? 知らなかった」
「で、どのくらい行ってるんですか? 50くらい?」
「いや… もっと行ってると思います…」
「70くらい?」
「いや~ もっと行っているかも…」
「100超えてる?」
「超えてるかも… 数えたことないので分かりませんが…」
「え?! 数えたことが!ないんですか?!」

まるで宇宙人を見るような目でこっちを見るんだよね。

レジで割カンでお金を払うのに、コーヒー525円だったから千円札出してお釣りを貰って小銭入れにジャッと入れてる私の脇で彼は
100円玉、1枚、2枚、3枚、4枚、5枚、と並べ、次に10円玉1枚、2枚、と取り出して並べ、次に1円玉を1枚… 2枚…
私はじーっと待っていたわけ。

そしてレジのおねーさんが「レシートです」と差し出すのを「あ、要りません」って言ったら
隣で「あ、ください」って言うのよ。
そして貰ったレシートを几帳面に2回折りたたんで(角をきっちり合わせてね)財布のカード入れに押し込んだの。
私、それじーっと見ていたの。

表に出て「じゃあ、またご連絡いたしますね」などと言って別れようとしたら
「ありがとうございました。帰ったら、かず、数えたほうがいいですよ」って言うんだよ~~!!
思わず吹き出しちゃって
「一生数えないと思います」って言ったらね、

目が点になってた~~~!!

帰りに歩きながらさ、
今日一日中、ヤツは「一生数えない」私のことを思い出して、イライラするんだろうな~って思うと、
ふっふっふ。

やたら楽しくなって、ちょっとスキップしたいような気分になっちゃったのだ~





おため

ラブホな人々

ブクロに住んでるからさ、ビックカメラでよく買い物するのよ。
プリンタのインクカートリッジ買ってレジでお金払おうとしたら、

「おためでよろしかったでしょうか?」って聞かれた。
「はぇぇ??」って、自分でも聞いたことないような声出しちゃったの。
(“おため”? “よろしかった”?? 何なの何なの?!)

そしたらレジのにーちゃんがくったくない笑顔をこっちに向けて
「あ、ポイント。おためでよろしかったですか~?」って反芻したのだ。

「へっ?ポイント? ああ… 」
ポイントカードを機械に通してこっちに返した。つまり今回使わないで貯めるっかて聞いたらしい。

(おため…ねぇ  そして… これからやようとすることを過去形で尋ねるってさ… どーいうことなの?)

その後ビックカメラで買い物をすると
「おためでよろしかったでしょうか?」派と
「おためでよろしいですか?」派がいることが判明した。
いずれにしても<おため>ではあるが。

ラブホな人々

西武デパート地下のスーパー、ガーデン自由が丘で買い物して
「カードでお願いします」とトレイにカードを置く。結構年配のレジのおばさんが
「お支払い、一括でよろしかったですか?」と聞くのよね。 <よろしかった>…
何で過去形で聞くんだよ~!

ずっと帰りが遅くてコンビニで買い物するしかない状態だったので、
ブクロの改札そばのコンビニで買い物して
レジのにーちゃんに
「おまとめでよろしかったでしょうか?」と聞かれた。

このときばかりはぜんぜん何言ってるかわからなくて… 返答しようがなく… 
名札を見ると<田中>って書いてあるしぃ。
これが姜君だったりロウさんだったら何を言いたいのか聞いてみるんだけど。
いや~<田中>君、おばさんにはキミの言ってること分からんわ~

で、「ぅぅっ」 小さく唸るしかなかった。

ラブホな人々

とにかく1000円札渡してお釣りをもらい店の外に出て袋をのぞく。
500mlの牛乳パック、350mlの缶ビール、マクビティビスケットの小袋、サンドイッチ。

そのときビックカメラの「おためでよろしかったでしょうか?」を思い出した。
最近の店員はどうも未来のことを過去形で聞くらしい。ということは… <おまとめ>が分かれば…

そして分かったのだ!
どうやらヤツは水滴が付くものと菓子類を1つの袋に入れていいか?と聞いたらしい。

なんだかすごいことになってるよね~日本語。まあ言葉なんてどんどん変わっていくものだから気にしないが。
正しい日本語、なんてないんだから。
しかしな~ 問題は何て答えればいいんだろうか、ということである。

「おまとめでよろしかったです」って? 
いやー無理無理! 悔しいけどつまり、返事ができない!!!唸るしかない!!!

これって世代的なこと?いや、ガーデン自由が丘のおばさんもそうだったな。
店員という職業的なこと?というより店員を教育しているおじさんの問題?そのおじさんが使うマニュアルを作るおじさんの問題?ブクロの一部地域性?変貌しつつある日本人の問題??

きゃーーー!! 頭掻き毟りたくなる!!

もうそういうことはレヴィ=ストロース師にお任せするとして、
当面私はあのコンビニでは<田中>君のレジには行かないようにしようっと…





東京の雪

ラブホな人々

雪のあるところに行っても、雪が降る情景にぜんぜんお目にかかれない…
いつでも晴れて青空が見えちゃう…

ラブホな人々

まあ、それはそれでいいんですけど。

東京に久しぶりに雪が降って、皮肉にも北の温泉では見られなかった光景が目の前に広がった。
カーテンを開けて、降る雪をしばらく眺める。

ラブホな人々




そして朝には溶けかかっていた。


う~ん… なんだかまずいわ…
これが呼び水になって、どっさり雪がある情景を見たくなってしまう。
できればしんしんと降る雪を。

できれば地吹雪なんかを。


天気予報を見はからって、低気圧がどんどんやってきたら、

また行っちゃおうかな~






仕事

ラブホな人々


たまの買い物の帰り、少々よろめきながら(かさばるものや重いものをこの際買っておかなきゃって思っちゃうのね)ラブホ街を歩いていると、ラブホから出てくる2人連れとぶつかりそうになったりするのだ(往々にして道路に面して入り口が2カ所あったりするので、どっちから出てくるか分からなくてね)。
大荷物をあわてて避ける。

女の子が一方向を指さして
「こちらからいらっしゃいます?」って男に聞いたの。
男が
「え? あ、こっちからのほうが駅に近いか。そうだね」って答えたわけ。

それ聞いて私は違和感を覚えて
「ホテルの部屋の中ではいったいどんな会話なんだろう?」と、ちょっと混乱。

…しかしそういえば、女の子たちの客に対する丁寧語をよく聞くことを思い出した。
それから、客に対してとても丁寧に頭を下げている姿も。

そして… いかなる職業でも、彼女たちが示しているものは、
仕事にベストを尽くしているまっとうな姿であり言葉であることに気づき…


違和感を覚える私のほうがおかしいことに気づいたのだった。






終わりが見えた

ラブホな人々

終わり、ってね。
別に人類の終わりのことじゃないの、仕事の終わりが見えたってことよ。やれやれ~


朝の8時に出かけて夜中の12時に帰る生活だと、買い物もできなけりゃネットで注文しても受け取れず、コンビニで間に合うもんなんかたかが知れてるから、えっらい不自由してるの。

土曜は半分寝て日曜は掃除・洗濯・買い物で終わっちゃうのだ~

さて文句言ってないで買い物に…

とジーンズを穿くと… ぎょっ!! ちょっときついわ…

座ってじーっと仕事しててもおなかはすくからね、ストレス溜まるから煎餅とかクッキーとか食べちゃってるしね。まずい。



ラブホな人々

運動せねば。歩くかね~


あ! お友達発見! 「ハロ~!」

まあ私が勝手にお友達だと思ってるわけで、向こうは全然そうじゃないんだけど、でもこの辺の地域猫はノラのように極度に警戒しないから、立ち止まってちょっとこっちを見てくれたりする。

彼らの行動範囲は驚くほど広くて、跨橋を渡って線路の向こう側まで遊びに行ったりするのを目撃する。そして
「あら、<池袋の森>でいつも寝そべってるこは、皮膚病で顔の毛がはげてたのが治ってる」とか
「あれはソープ若葉でいつもご飯もらってるこだ」とか分かるわけ。

ラブホな人々

<池袋の森>に関しては、そのうち書きましょうね~。


ラブホな人々



豊島区がこの<森>を維持しているので、私は高い区民税を払ってもいいと思ってるんです。







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