theoria(テオーリア) まるみの 湯気の向こうに 見えるものを心の眼差しで観想する 小さな旅へのいざない

ラブホの四季・梅雨篇

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  • 梅雨時のラブホ





謎…(その5)

ラブホな人々

中華料理屋の入り口である。地下にあるらしい。

中国人のおねーさんの声がテープで流れている。

「やすくておしいちゅごくのかてりょうりで、みなさまのおこしをおまちしております」

ホントに中華料理屋か?
ここに入っていく人の姿は、いまだ見かけたことがない。
ちょっとのぞいてみたい気はする。





なかよしさん

ラブホな人々

梅雨の晴れ間に、家のないなかよしさんのおじさんが3人、
みんなでお酒を飲んで笑っていた。

ラブホな人々

お昼休みの公園で、サラリーマンやカップルのなかよしさんがお弁当を食べて笑っていた。

ラブホな人々

朝、雨の上がった道路の脇で、家のないなかよしさんが2人,
お金を払わずにゲットできたものを、おしゃべりしながら仲良く食べていた。





ヘソパック

土日のラブホ街は、あんまりおもしろくない。
「後楽園遊園地のジェットコースター飽きたしな~今日はラブホでも行くか~」みたいな若者がゾロゾロと歩いているだけだから。

やっぱ、ウイークデーだよね。

そんなウイークデーのある日、私の前を太めのおじさんと華奢な女の子が腕を組んで歩いていた。

「ほんと? 買ってくれる?」

こんな会話が聞こえたら、私は「おばさんは暇なのでお散歩してるのよ~」モードになって、
たらり~ん たらり~ん とゆっくり歩く。
けしてセカセカ2人の脇をすり抜けて行ったりはしないのよ。

女の子は日本人ではない。

東南アジアからきた彼女たちは、カタコト以上流暢未満の日本語を大胆に駆使して、日本人にまじって逞しくお仕事をしている。

おじさんは「何が欲しいんだ?このあいだ通ったとこの服か?」
「ちがうよーヘソッパク、ヘソパックよー」

ヘソパック??

ラブホな人々



おじさんにも<ヘソパック>と聞こえたようで
「え? ヘソパック? なんだそれぁ? バックか?ハンドバックか?」
「ちがうよ!<へシュパック>よ!(今度はそう聞こえた…) ハンドパック?あ、そう、バックよバック! かわいいのよ~欲しいの」

へシュパック?? バッグの一種?

おじさんは逡巡していた…
それは私にも分かるような気がする。
何だか分からないものを買ってやると約束していいんだろうか… 目の前に持ってこられたら気を失うような代物かもよ…

女の子は素早く察知して「だいじょぶ、高くないよー」
そして「お店銀座と●●じゅく(原宿か新宿か分からず)にあるよー。一緒に行こう!!」と
おじさんの右腕にぎゅううっと抱きついて、頭をおじさんの肩にすりすりするのであった。

しかしすでに彼女はヴィトンのピンクの<モノグラム・ヴェルニ>状態に見えるものをぶらさげているのだ、本物かどうかは私には判断しかねるが。

「あ、バックだな? いいよ買ってやる」
「ほんと?嬉しい?ほんとね?一緒にお店行こうね!」

どうやら質流れ品でなく正規店でゲットする魂胆のようである。
数日後にこの<ヘソパック>は、質流れ店のショーウインドウに収まるのかもしれない。

こうやって肩に頭をすりすりさせて、いったい何個ゲットしたんでしょーね?

ラブホな人々



そして2人は仲良くラブホに入っていった。
今日は露天風呂付きの部屋かな?






風呂屋探し

これから暑くなるし、また風呂釜が壊れたりして風呂に入れないときのために風呂屋探しに。

ついでに「みつわベーカリー」でイカフライパンでも買うか。
あら、日曜は休みだ。

ラブホな人々

ブクロのパン屋は夜が遅い。店を開けるのは午後からである。
ここのイカフライパン、けっこう好きである。
フランスパンの焼き上がり時間午後7時、とか書いてある。

いちばん始めに入ったときは「午前」と「午後」と書き間違えたのかと思ったが。午前2時くらいまで開店してるようだ。

ラブホな人々

このあたりのはずなんなんだけどな~

ラブホな人々

あったあった~! 
しかし。 3時すぎているのにシャッターが下りている。

ラブホな人々

やってないのかしらね? サイドに回ってみるも不明。

ラブホな人々

裏に回るも不明。煙突は健全だけど… つぶれてしまったのか。

ラブホな人々

「ねえねえ、ここやってないの?」

ラブホな人々

「え? 知らないよ」   「あ、そう」

電気付いてるのにな~ しかしもはや営業は難しいのだろう。
やっぱり風呂屋ないんだわ… 

ラブホな人々

歩きだしたら背後からガラガラとシャッターの開く音が!!

振り返ったら開いてた~!!

時間にルーズだっただけね! 良かったよ~風呂屋見つかって!!





謎…(その4)

ラブホな人々

いったいどんな研究をしているのか。
機会があれば伺いたい。




解決した「謎」もある

ラブホな人々

ラブホ街のこういう角で、よくサラリーマンがアタッシェケース下げて携帯でお話ししている。

なんでこんなところで? 

部長の叱責とか受けて人目につかない暗がりで言い訳してる?
などと思ったりしたが、なんだかしょっちゅう目にするの。

まあ、リーマン、一番下はつらいよね…
しかしそんなに叱責が多いのか?

ところがこの間、やっぱり電話していたリーマンがいて、それが携帯をパカッと閉じて、即1人でラブホに入っていくのを目撃した。
1人で??

ふーむ… 私はじっくり考えた。

そうか!これ部長の叱責の電話じゃなくて、その手の店に電話してすぐ調達できたからホテルに入ったんだ!
だって部屋に入ってから電話しても
「本日全員出払ってまして」とか言われたらバカみたいだもんね~

ホテル名を言ってまずそこに来させるようにして、部屋に入ってから再度電話してルームナンバーを知らせるわけよ、きっと。

そういえばよく携帯をかけながらお仕事レディーが1人でホテルに入っていくわね。

おー! これは解決して、スッキリした!




未解決 謎…(その1)

ラブホな人々




なんの店だか皆目わからないのだ。




ラブホな人々

なにすんの、ってなんなのさ~!




謎…(その2)

ラブホな人々

あ、また来てる。今日は少なめ。

ラブホな人々



ソープの店の前に大量の袋が到着すると、それーっと男10人くらいで運び込むのである。

あのすごい量、いったい中に何が入っているんでしょうね~?



そして謎は…

ラブホな人々

この店の入り口。ソープって男が行くとこでしょ?

どーして男の上半身裸の写真があるの??

最近出歩かないから、この手のことを知っている人に会わなくてね~

あー 謎!! 
解明したい!!







謎…(その3)

ラブホな人々

ちょっと前に、このポルノ映画館の前を通ろうとしたら道の端にカメラ構えて何か写そうとしている男の人がいた。

狭い歩道だから人が行き来して、なかなかシャッターを押せないようで。
私もちょっと立ち止まったら
丁寧に「あ、どうどお通りください」と。
そのあと「もう少し右に、そうそう、そのへん」と声をかけたので振り返ってよく見たら

ラブホな人々


ポルノ映画館の前に女の人が立っていて、その人を写していたわけ。

その女の人、みずっぽくもないし、キャバ嬢風でもないし、お仕事レディー風でもないし、そして…ぜんぜん若くもないのよ。

しばらく見てしまいました。

もしかしたらこのポルノ映画に出た女優さん? しかしジミーな服装だしな…

なんなのでしょうか?

まあね~ こういうのは…

女優さんだとしても、ポスターと同じ恰好じゃないと判断できないね~




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