十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

(2011年3月5日 2人泊 素泊まり@5,000円 +五右衛門風呂用薪代 1,000円)



十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

然別湖の「ホテル風水」に泊まったときに見た小冊子に、鹿追町にあるツリーハウスが載っていた。

3月1日から泊まれるという。

十勝 鹿追町の三部牧場の中にあるんだそうな。

「新妻ちゃん、ちょっとどう?」
「うわあ~ なんかすご~い! 行ってみたいですねぇ~」

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

私たちは今年初めてのお客さんらしい。

「夕食は石窯で焼いたピザをお出しすることはできるんですが…」
とのことだったけど、泊まるのは2人、手間をおかけしたくないので、
羽田で夕食用の弁当を買い込む。



十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス






その前に六花亭ね!


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

ここはいつでも1階の売り場のフロアに打ち水されていて、みるからにすがすがしい。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス






2階のティールームに~ いそいそと。




十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

六花亭は各店舗ごとにメニューが多少違う。

帯広本店にはホットケーキがある。このホットケーキのファンはとっても多いみたいです。
新妻、注文。
注文してから焼いてくれるので少々時間がかかるけど、これは待っていた甲斐があるねえ~

型に流し込まないで丁寧に上下をふっくら焼いて、おいしいバターをたっぷり添えてくれます。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

私、苺のミニパフェ。
北海道の苺って、なんで芯がなくておいしいんだろう?
この時季、東京でそこそこのお値段の苺を買っても、真ん中の白いゴリゴリをいつも残す羽目になるんですけど。





十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

さて、帯広駅からの本数の少ないバスは、土日はさらに少なく、六花亭で時間をつぶしたのちに、
長く傾いた夕方の日差しを浴びながら鹿追町に向かう。



十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

道路の雪はすでに溶けて、春の気配の明るい光の中で道は黒々と延びている。


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス






牧草地の浅い雪は表面が凍ってテカテカに光り、
あの雪の下から、植物たちの目覚めの喜びの声が、もうじきいっせいに聞こえてきそうだ。






十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス



鹿追町のバス停で降りると、すでに三部牧場のご主人三部さんが車で待っていてくださった。

鹿追の町の中を通り、町のはずれに。

北海道のあちこち、バスや車で通ると、寂れ果て、閉めた商店や廃屋が点在するような悲しい風景を見かけたりするが、鹿追の町はとても明るく豊かな印象だった。
公共の立派な建物もたくさんあり、車での出入りも多く見受けられた。

新しくて大きな研修センターのような施設では、衣食住が保障され月々のお給料も支払われ、若者が農業や酪農の研修を受けられるようになっているらしい。
そこで習得したのちに就職できるということで、本気で北海道の農業・酪農に取り組みたい人にとっては、たいへん恵まれた環境の提供がなされているのだ。

半端な<自分探し>でフラフラしている若者には、絶対に行ってほしくはないが。


へえ~~~

これがハルニレの幹の途中に作られたツリーハウス!





十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス









新妻と私は
「へえ~~~」
「へえ~~~」と言いながら上を見上げる。


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス







ご主人の三部さんに
「これをご自分で建てられたんですか?!」
「そうです。私が建てました」
「へえ~~~」


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

「あ! 滑り台」
新妻、さっそく滑ってみるが、いまいち滑りは良くないようで。
子供は大喜びだろう。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

テラスが大きくとってある。


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

屋根にはまだまだ雪が残る。



十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

屋根の真ん中から、すっくりとまっすぐに生きたハルニレが聳えている。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

鍵をあけてもらって中に。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

お~お

快適そうな空間!

テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル、照明、換気扇、など、電気設備ちょー充実。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

上にロフトがあって、マットレス、寝袋あり。

三部さんによると、作ってからこの木が成長して幹が少し太くなり、
幹の周りに空間を持たせるよう造りなおされたそうだ。



十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

三部さんのお話しやツリーハウスの壁に貼ってあった新聞記事から分かったことは、
このツリーハウスはそもそも宿泊用に建てられたものではなく、三部さんの永年の夢の実現だったらしい。

酪農家である三部さんは
「ツリーハウスを建てたい!」という夢をずっとお持ちで、あるときその夢にジャストフィットしたツリーハウスを雑誌かなんかで見つけて、
自分の牧場に「これを建てよう!」

なぜ電気設備が充実しているかというと、電気施工をするご友人がいらっしゃり、その方の協力が大きかったらしい。






十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス


だからこのツリーハウスは営業用のものじゃなくて、そもそもが三部さんの夢のお部屋だったんですね~
造った当初はここでお仲間たちとくつろいでいたらしい。

夢の実現って素敵よね!!

三部さんの夢はまだまだ広がり、ツリーハウスはこれからもっと増えていきそうです。








十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

で、次は大きなイベントである五右衛門風呂入浴についての説明と使用方法のレクチャーを受ける。

なにせ今年一番乗りの客だから、凍っている水道管にお湯をかけて氷を溶かし水を出すことから始まり、
風呂の入り方の説明を受ける。
私は幼いころ母方の田舎で五右衛門風呂の経験があるが、新妻はもちろん初めて。
すのこに載ってひっくり返らないように… えっ?

新妻、やや、ビビる。




十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

で、その次に彼女は最大のメインイベントである薪割りに挑戦!

えいやっ! すかっ… あれ?
えいやっ! ドスッ…  んん?


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

なかなか パッカーン とはいきませぬ。

あー こりゃ斧を振り上げたときに腰にくるな~  わたしゃやめとこ。


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

新妻、 ドスッ…  ボサッ…  の奮闘がしばし続いたのち、三部さんが
「まあ、これだけあれば大丈夫でしょ」


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

というわけで、無事着火。

団扇でバサバサあおぎ、煙が目にしみる~
沸くまでかなりかかるとのことで、その間に夕食を。








十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

この幹の皮の奥に、根元から上に向かって水が流れている…
この木は生きていて、私とともにこの時間を過ごしている。

ゴオオーー っと風が強く吹くと、まるで船に乗っているかのようにツリーハウスが揺れる。

風の感じ方はいろいろあるが、生きている木とともにその風を、その力を感じられる経験は初めてのことだった。

嬉しさが心に広がっていく。 
風、もっと吹け~~~


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス







羽田で買ったうまくもまずくもない空弁を食べ、
新妻が六花亭で買ってきた新発売の
「マルセイチーズ&ビスケット」をいただきます!


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

ひょー  うまいわよ~ これ!





十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

風呂ね。

ツリーハウスのすぐそばに湯小屋があって、これが内湯。
これも薪をくべて沸かす。こちらはカラン・シャワー・洗い場付き。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

となりにさっきの露天があります。

「新妻ちゃん、湯加減どう?」
「あっ ちょっと熱いですぅ」

水を入れないと下からどんどん沸くので、調整にやや手間取るも…



十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

入ってじっとしていれば、星空が見え、薪の匂いがして。

こんなお風呂はめったにない経験。




十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

新妻が出たのち、私も1人で入り、表の明かりも消してもらって暗くした風呂場から、
大きな空に輝く星を見ながら、下からくる熱いお湯を手でかき回しつつ、
静かで心なごむひと時をしみじみと味わった。







十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

朝、新鮮なミルクをいただきました。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス







あったかいミルク。

おなかにしみこむ。


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス






十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス




十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

左手の小さな小屋がトイレ。
便座も温か、ハロゲンヒーターも設置され、快適。



十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

まだまだ寒い日が続くのに、見上げると、あきらかに春が近いことを感じられる木々の枝。




十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

酪農とは、盆・暮れ・正月、そして定休日がないお仕事である。

牧場の朝は早い。そして大変。
この日も難産の牛がいて、獣医さんが車で往診に来ていた。

1日たりとも休めないって、急場はどうするんだろう?
お尋ねすると、そういう牧場のための牛のお世話を引き受ける会社があるんだそうな。
だから冠婚葬祭とか急場には、そこにお願いして休みを取るんですって。
かつ、牧場主さんたちのグループで、順番にお休みを取れるシステムを作っていらっしゃるとか。
回り持ちで他の牧場のお世話をしてあげるらしい。

なんでもくじ引きで休める牧場を決めるとのことで、運が悪い人はあまり休めないってことですね~


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

新妻、雪の中を歩いていってブランコに乗って大喜び。

「乗ってみてくださいよぉ」と言われて乗ってみる。

「ね? いいですよね~」

(わたしゃ寒いだけだった…)






十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

この牧場にはたくさんの猫が飼われている。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

この黒いこはノラなんだけど、自分ではここで飼われていると思い込んでいるらしい。
人懐っこくて、初対面でもおなかをみせてスリスリしてくる。




十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

氷点下でも春の準備は着々と。
ポチッとした小さな芽は、かすかな膨らみをみせていた。


十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

いまここでたくさんの命と共に生き、共に過ごせることをありがたく思う。
そうさせてもらえていることに、深く深く感謝の念がわく。

夏には家族連れで泊まる人たちが大勢来るらしい。

このツリーハウスで子供たちの楽しげな笑い声が響き、
驚きや発見、新しい冒険、様々な動物や植物との出会い、彼らの記憶の中に、思い出に残る時間を作ってもらっていくのだろう。

子供たちそれぞれの人生の輝くひとときを… なんと素晴らしいことか。







十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

牧場の忙しい朝のひと時が終わり、ほっと一息、本当は昼寝の時間の三部さんが、
鹿追の道の駅まで送ってくださり、その後ちょっと楽しみにしていたケーキ屋さんにも連れていってくださった。

ありがとうございました。








十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

とりあえず蕎麦よ、蕎麦!

道の駅の前にある「大雪」というお蕎麦屋さん。
私も新妻も、やたら蕎麦好き。

新妻、常に大盛り注文。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

私は普通盛りね。

これ、<かしわ蕎麦>
もちろん東京にもある、いわゆる<鴨せいろ>の鴨じゃなくて鳥肉入り。
北海道ではとてもよく見かける。
鳥や鴨の肉が入った熱い汁に冷たいお蕎麦をつけて食べるの。

たぶんね、寒いところで冷たいつゆだと、体が冷えちゃうんじゃないかな?
この、脂が浮いて熱々の汁がきっと北海道の気候に合ってるんでしょうね。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

あ、生姜が付いてる。
でもね…
正直に言うと… 私も新妻も、山葵入れて冷たいつゆでツルツルッといきたいのね…

蕎麦、うま~い!  しかしなーこの蕎麦を、できれば山葵&冷たいつゆで!

みたいな気持ち。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

これはこれでおいしいのよ、もちろん。

しかし惜しい! これをすりおろした本山葵とつゆで… うーん、惜しい!

これ、大盛り。すごいでしょ?
新妻、細いのに蕎麦だけはいつも大盛り。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

この蕎麦饅頭が食べたいがために、私は控えた。

あったかく、ほんわか蕎麦の味、そして甘さ控えめの小豆餡が。
おばあちゃんの手造り風素朴なうまさあり。

十勝 鹿追町 三部(さんぶ)牧場 ツリーハウス

蕎麦湯で淹れたコーヒーもいただきました。

蕎麦とコーヒーの香り、1杯で2度おいしい、みたいなお味のコーヒーでしたね。




蕎麦蕎麦蕎麦! 

「このおいしい蕎麦めざして、なるべく早くまた鹿追に来なくちゃね。そのときは山葵とサメ皮の山葵おろし持参しようね~」

「そうですねぇ~~~!!来ましょう!!  蕎麦だけじゃないけど… でも蕎麦も、ですよねぇ~」













トップに戻る

powered by Quick Homepage Maker 4.15
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM