増富温泉  不老閣




(2009年11月15日・16日 2人泊 @11,700円)






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9月半ばに不老閣に電話したら、私の希望する日で10月に連泊できる日はもはやなかった。

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「この辺は紅葉が早いので、10月はもういっぱいで… 11月ならまだ空いてますよ」とのことだった。

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で、私は10月は川古温泉に行くことにして、まちこと浜屋で湯治したのである。


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お湯や風景の楽しみ、そして食事の楽しみを求めるのではなく、
私は最近自分の体になにかあったときに、自分の心の拠り所になるお湯を探しておきたいと思うようになった。

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まだ健康体ではないまちこも当然行くだろうと思って、まちこに聞きもせずに11月に不老閣、2人分の予約をしたのである。


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えきネットで割引の切符を買う段になってから
「山梨の湯治宿、予約してあるから。行くでしょ?」
「あ~ もちろん行く行く!」





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そのとき19℃の冷鉱泉がどういうものかは、当然彼女には分かっていない。

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昨日までの長雨も終わって、秋晴れの爽やかな日であった。


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中央本線・韮崎駅から増富温泉行きのバスで1時間弱。紅葉も終わりかけ秋が深まってきた里山の風景を見ながらのドライブだった。


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増富温泉は8軒ほどの宿がある小さな温泉郷である。

バスが終点に着くと、土産物屋兼雑貨屋が1軒、それ以外は開いている店はなく、川沿いに宿が数軒、少し上がった山の中腹に数軒。

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ラジウム泉は全国に有名な温泉がいくつかあるが、東京から近くて、そして強力な温泉ということで、ここ増富温泉は一部の人々、特に病を抱えた人たちに知られている冷鉱泉の温泉地である。

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ありがたいことに、私は治療に専念する必要のない身ではあるが、
体になにか異変が起きたときに、頼りになるお湯を探しておきたい、という気持ちが日に日に強くなるのである。


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もちろん西洋医学を全面的に否定するものではないし、十分頼る気もある。




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私は亡くなったパートナーの付き添いで、相当数の医者とお付き合いするはめになったのであるが、
その経験からすると、自分が「この人になら命を預けられる」と思える西洋医学の医者と出会う確率は
限りなくゼロに近く、もしそんな人と出会えたら、それはとんでもなくラッキーなことであると思うようになった。


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そういう幸運を、いつでもあてにするわけにはいかない、と思えるのである。

満室の不老閣の玄関前に書かれた宿泊客名を見て、東京からの人たちが8割であることにまずたいへん驚いた。


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フロントで名前を告げると、初めての人には女将さんから入浴のガイダンスをしてくれるという。

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ソファに座って、女将さんが、沸かし湯に入り、そして源泉に入る繰り返しの時間と回数などを、もちろん慣れていけば自分なりの入り方を会得するはずであるが、まずここでお湯との付き合い方の説明、効果などを教えてくださる。
「出てきて体が軽くなっていればいい状態、だるくなったら入りすぎです」

温度、成分、時間、環境、自分の体への影響など、ここでまずお湯に向かう心構えをするのだ。
そして自分の体の声に耳を傾けることに意識を集中するわけである。

                                              

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夕食は2階の食事処で6時から、朝食は8時から。


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今回私たちは1階の8畳のお部屋。
トイレは廊下の中ほど、部屋は禁煙で、トイレのそばに喫煙ルームがある。
内湯は突き当りの廊下を下った低いところにある。


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川音が聞こえる日当たりのいい、洗面台付きのお部屋だった。

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館内は新しくはないが、できる限り手を尽くして掃除も手抜きせず、古いトイレもきれいに修理され、洋式のシャワートイレには補助のバーも取り付けられて、なによりいつ行ってもこまめに見回って隅々まで掃除をしている宿の従業員の姿が印象的だった。

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内臓の疾患、特に糖尿病などは、温泉の飲泉も併用すると効果があるとのこと。1日1合を3回くらいに分けて飲むらしい。
しかしまちこは「まずくて飲めない……」

私も飲んでみたが、成分が大量に複雑に入っている味、つまりしょっぱく甘くややシュワッとしてえぐく、鉄臭く、そのほかのにおいもして強力な温泉の味であり、ガブガブ飲むわけでなし、効くと言われればちょびっとずつ飲んでみます、という味であった。

まあ、まちこも半病人とはいえ切迫しているわけではないので、飲めないのなら仕方がない。

が、ここは「まずい」などと言っていられない人たちこその宿とお湯であることも事実である。





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山の上にある岩風呂は、男性時間、女性時間、混浴時間が決まっている。

ひと休みしてのち、旅館の裏から上って岩風呂を目指す。

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3時から4時半が女性時間なのである。
温度がやや高めの31℃の内湯で体を慣らしてから、と思ったのだが、岩風呂は夕方には入れなくなってしまうのだ。


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「この道、登山だね……」とあえぎながらまちこが呟く。

サンダル履きで登れるが、そして道は手入れされているが、まるで登山道のとば口のような、急でくねっている細い道だった。


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モクモクと登る。

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振り返ると、かなたの山が姿を現している。

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5分ほどで登り切ると、平坦になった道のはるかかなたに、湯小屋が見える。





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ここから息を整えながら、木々の向こうに見える湯小屋を目指すのだ。


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湯小屋の前に着いたころには、心臓の動悸もおさまっている。






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まず、沸かしてあるさら湯で体を温める。

冷めないようにふたがしてあるのを、自分で開けて入り、出るときはまたふたをしておく。
さら湯は熱めとぬるめの2種類あり、私たちはぬるいほうで慣らしたのち熱いのに入った。

ふたのない左の湯船は湧出地より5m引いてきて投入している、源泉の湯船である。


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奥にも違う源泉があるが、これは入れず、飲泉用になっていた。
味は微妙に違う。

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私たちは木のふたをかなり開けて入ったのだが、後でほかの人たちができるだけふたを取らず、お湯が冷めないように入っているのに気づいて、2度目からは2~3枚開けて首が出ればいい状態で入るようにした。

このふたを、出るときに元通りにしておく。


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右は16~17℃くらいの一番冷たい源泉の湯船。


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沸かし湯のそばにあるので、沸かし湯とこの湯船に交互に入る人もいる。


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なぜなら……

洞窟状の岩風呂に行くためには……


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通路を上って10メートルほど先まで歩かなくてはならない。

なにがつらいかというと、冷たい源泉に入ることより、冷えた体でこの通路を通っての沸かし湯との往復がいちばん寒くてつらいのである。


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岩風呂の湯小屋にある神棚。


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突き当たりの奥にある岩風呂。


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下はかなりデコボコしていて、膝を抱えて5人入ればいっぱいである。

しかし何人かの方たちとお話ししていたら、
「このあいだ、8人で入ったわ」
「私、10人で入りましたよ」


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みんな震えながら小走りでやってくるのである。
入っている人は冷たさにじっと耐えているのである。
普通の温泉と違って「あ、あたし出ますよ」とか言えない状況なのだ。

最後にやってきた人は即決即断でUターンして沸かし湯に戻るか、押せ押せの湯船に入れてもらうかしかないのである。

そうやって次々とやってきて、そうこうするうちに10人入ってしまったらしい。
「すごかったですよ。身動きできなくてね」

その有様を想像し私は思わず笑ってしまい、そしてそれを楽しげに語っている年配の女性たちであった。

子宮ガン、乳ガンなどの手術をされた方たちが多かった。そのほかご主人の湯治に一緒に来ている方も多く、そういう方たちはどこも悪くなくて健康維持のためであるから一段と明るい。

見ず知らずの人もなじみの人も、病人もそうでない人も、共にじっと耐える時間のなかで、なにかある種の温かな連帯感が生まれてくる。

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先に入ったまちこはあまりの冷たさに「私、心臓発作おきそう……」と、風呂の中に立ったまま上半身をつけることができない。
壺状になっているので1人ずつしか入れないから、その間私は裸でボーっと立っているわけである。

私は冷たく言い放つ。
「こんなところでノビたって、おいて帰るからね。ほら、さっさと入って!」

こういうときに御為倒しに「だいじょうぶ?」とか「無理しないで」とか言おうものなら、
一気に心が萎えるのである。
「あ、だめだわ、やっぱり無理しないほうがね~」などと。

だいたい心臓発作が起きることを宣言してから発作を起こす人間なんぞいるもんか~い。

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やっとこさまちこが肩まで入ったので、先客に挨拶して私も入る。

源泉の、溜め湯である。
夕方お湯は抜かれ、お掃除され、それから8時間かけて溜められたお湯は朝7時から男性時間となる。

人が入るとドッとお湯は溢れるが、手探りで岩を触ってみると、溢れたお湯が戻るように水路の穴があった。


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頭上に大きくのしかかった岩を見上げながら、女将さんの言葉を思い出す。
「ラジウムは皮膚からだけでなく肺から吸収されるほうが多いので、その効果も大きいんです」

だからまちこは深呼吸している。

湯面の近くで深呼吸すると、強烈な鉄分のにおいが鼻を打つ。

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「あ! 鉄のにおいがすごいですね」と言うと、
先に入っていた方が「今日はそうですね。昨日は体中に泡がすごく付くお湯でした、今日は泡はそうでもないわね」

まことにお湯は不思議なものである。

4人で入っていたら、5人目の人がやってきた。
しかし彼女は足を入れただけで飛び上がってしまった。
「いや~!これはだめ!無理!」

私たち4人は、なんとか入ってもらおうと声をかけて励ました。
まごまごしていると上半身がどんどん冷えて、ますます入りづらくなるのだ。

「がんばって!心臓のところを手のひらで抑えて一気に入ったほうが!」とか
「おなかまで浸かったら、一気にいけますよ!」「あんまり時間かけるとかえって寒いですよ」

私は手を伸ばして引っ張り込みたい思いに駆られた。
腕を掴んで20センチほど軽く引っ張れば、
瞬間「きゃー!!」となるだろうが、一瞬のちには首までつかってヤレヤレとなっているだろう。

しかししかし。

それでは… ダメなのである。
自分の意志で入らなければ、意味がないのである。

ついに……  彼女はあきらめて、沸かし湯のほうに去っていった。
私たち4人は、その後ろ姿を見つめていた。

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帰る日の朝、みぞれ交じりの冷たい雨の中、傘をさして登って湯小屋まで来たら、鍵がかかっていた…

えーーーーー!! ひどーーーーーい!!!
フロントでは鍵を渡してくれなかった。忘れたらしい。

過激な運動は避けたほうがいいまちこをその場に残して、私は再度山を降り
宿のフロントに向かって「鍵!!!」と叫び、
鍵をもらってトンボ帰りでまた登ってきたのだ、あんな寒いとこで15分もまちこを待たせているかと思うと休むこともできない!



外のみぞれのせいか、またいちだんとお湯は冷たい。
岩肌を伝って、しずくがキラキラと輝きながら、神秘的に音もなく落ちてくるのを見つめる。
まちこも出てしまったこの湯船に、しばし1人でつかっていた。

そのとき湯船の内側数カ所から、プクプクプク、プクプク、ポコッ…… ポコッ……
突然大量の泡が湧きあがってくる。

そして体にびっしりと付いた細かい気泡が、いっせいにシュワシュワ、パシパシッと湯面ではじける。
今日はとりわけ炭酸が強いようだ。


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それらの泡が立ちのぼりはじける音を聞きながら、ラジウムを肺から吸収させるために深呼吸……

ラジウム??    私は化学にうといんだけど……
ラジウムは気体じゃないわよね……   ということはラドン?

え? このシュワシュワ状態は、希薄なラドンを吸い込むより、もしかして二酸化炭素の吸入のほうが多くない?
おまけに溜めてあるお湯は劣化しないのだろうか… 湧きだして入ってくる量は少ないし…

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とか、一瞬もろもろのことが頭をよぎったのであるが……

どうでもい~い! 

ここでこのお湯につかりこの時間を過ごすと、頭の中に漂っていた半端な化学記号や雑念など雲散霧消していく。


昨日、私が最後に湯小屋を出るとき、ちょうど男性時間となって湯小屋の前には2人の若々しいがお年を召した男性がすでに待っていたのである。

「おはようございます」と挨拶してすれ違うと、2人とも
「おはようございます、ご苦労様でした」  「ご苦労様でした」  と挨拶を返してくださった。

「ご苦労様でした」 ……

この言葉は、このお湯とこの風呂とこの宿を象徴している。
このお湯に入るのは、ここに至る登山も含めて修験道の修行に似たところさえある。

私は冷鉱泉好きであるが、沸かした温泉、あるいは温かな温泉に入って汗が出るほど温まり、そして冷鉱泉と交互に入るから快感を覚えるのであって、体が芯から温まらないさら湯と冷鉱泉の交互では、その喜びは皆無で私にだって苦行である。

なぜ私は入るのか?  それはここに入ってみて、何かあったときにこのお湯は、きっと応えてくれると思えたからだ。

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帰り際(だれもいないわね?とうかがってから)、お湯に向かって頭を下げる。「ありがとうございました」

鹿児島・妙見温泉の「きず湯」で、帰りに「ありがとうございました」と言ってあがったら、
ちょうど服を脱ぎ終わって入ってくる若い子が2人。
「風呂場で独り言ってるヘンなおばさん!」という目でチラッと見られて、すごく恥ずかしかったの~。


神棚に向かって「まちこが元気になりますように」 パンパンッ!と頭を下げる。

「風呂場に神棚かよ~」などとほざく輩は、この神棚の意味が分かってから来たほうがいい。




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女将さんの言ったように、確かに体が軽くなった感じがした。

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まちこも「軽くなった感じがする」と言っていた。

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まちこはお湯に入っているときと食事のとき以外は、寝ていた……

「こんなに寝ると夜寝られなくなる」と言いながら。
そして夜も寝ていた。

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こんなに寝られるものかね、と私は思ったが、
「疲れている感じはしないけど、気持ちよくすぐ眠くなる」んだそうである。

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体が要求していたんだろう。その眠りを。






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               6時から食堂で夕食。


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動物性タンパク質は<マグロ3切れ><白身魚1切れ><海老2匹>のみである。
ご飯は白米と十穀米とを選べる。


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朝食は8時から食堂で。







2日目の夕食。メニューはすべて変わっていた。

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2泊目は<ぶり半切れ><カニひりょうず><サラダに入ったホタテ貝柱>の魚介タンパク質のみ。
肉類は一切出ない。豆腐、湯葉などもあるが、タンパク質の量はかなり少ない。
年とった人の湯治にはこのくらいでいいのかもしれない。

しかし食品品目の多さ、連日献立をすべて変えて食事を楽しませ、料理のカロリー表記などが書かれ、料理長の苦労がしのばれる、健康によいおいしい食事だった。

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総カロリー表記もされている。初日は1,000Kcalを超えているので、お料理すべてを半分食べ、ご飯1膳250Kcalと合わせて700~800Kcalとすれば通常の晩ご飯くらいのカロリーとなる、などと自己コントロールできる。



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十穀米はとても人気で、7割くらいの人がこちらを食べていた。

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川沿いに遊歩道が整備されているというので、軽くなった体で1人で歩いてきた。

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風もなく、ひんやりととても気持ちよく、そしていい道だった。

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人の手を加えられていないように見える自然が、山にも川にもある。

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男女別の内湯は夜10時まで。


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宿は新たな施設を造っていて、外で工事をしている。

ここも沸かし湯と源泉の湯船がある。

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31℃と入りやすいので、グループで、あるいはこの宿で親しくなった人たちがお話ししながら入っている。

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しかしお話しグループが3組くらいいると、お互いに聞きづらくなるためどんどん声が大きくなり、
そのわんわんと響く音に頭がボーッとしてきて、私は出てからしばらく動けなかった。

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山の上の岩風呂に入るためにはまずかなりの運動を強いられその意志と体力が試され、お湯の僅かな量ゆえ源泉を沸かすわけにはいかずにさら湯となり、体が芯から温まらないためおのずと入浴時間は短くなり、過剰な入浴はできずに、入り終わって山を下ったのちは必然的にコタツで休息をとることになる。

これらはすべて偶然である。

が、あるべくしてある、成るべくして成ったなにか確固とした必然を感じたのであった。





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2日目の夕食が終わり、食堂を出るときに、私は後ろを振り返った。

何かずっとここで感じていたこと……
この場に漲っているものは何なのだろう? と。

平均年齢70歳はゆうに超える、人生の先達たち。
この中ではおそらく私たち、というよりまちこがいちばん若いと思われる。

しばらく見ていて、
そして分かった。



私の目の前にいるのは、戦士たちなのである。





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                        この場所に満ち満ちている明るさと力。
                  
                
                  病いと闘い、自らの強い意志でそれを克服し生を勝ち取った、
                          あるいはいままさに克服しつつある、

                        勇敢で晴れやかな戦士たちの姿なのだった。









                             ★★★★★★★★★★

帰った翌日の朝、仕事場に向かう地下鉄の駅の階段を登り終えて、体が軽い、というのはどういうことかを如実に感じたのだった。

心身ともにどよ~んとしてきたら、また行ってみたい温泉である。








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