(2008年9月7・8日 3人泊 @15,900円)
やっと一仕事終わったおねえさま、まちこ、私の3人は、初秋の北海道を期待してやってきたのだ。
しかし、空港に迎えの車はなく、しばらく待ってみたが来る気配もなく…
宿に電話してみた。
「もう少々お待ちください」とのことである。
予約の時に「空港出口で待っています」とのことだったのだが。
忘れたんじゃない?
待つこと30分余、車が来て女性が「遅くなって申し訳ありません!」
やっぱり忘れたらしい。たまたま空港の近くにイベントがありその宿の女性が来ていて、そこに急きょ連絡が入ったらしい。
もし彼女がその<イモ掘りイベント>に来ていなかったら、1時間くらい待たされるところだった。
まあその程度のことでは、私たちは動じませんが。
道は真っ直ぐ。
うす曇り、そして、暑い。
40分ほどで到着。
ロビーでお茶。
川に面したお部屋。
布団が2組敷かれている。
3人なので1人は手前の部屋に布団を敷く。
洗面・トイレ。
食事はお食事処で。
本日、花咲蟹。これは3人分。
蟹の味、濃し。
「食べるわよ~」と意気込む。
何種類か自分で選べる。
私が選んだのは<八角>の焼き物。
まちこ曰く、この魚をお吸い物にしたのを食べたけど、うまかった~ そうで。
タツノオトシゴの大判みたいな魚で、武装した感あり。皮はトゲトゲ。身はあまりない。
淡泊。
夜の国道。
オレンジ色の街灯が闇に浮かび、幻想的。
静寂。
貸し切り風呂。
できたばかりの、きれいな脱衣所。
3人入るといっぱいだけど、並んで窓の緑を眺められる。
内湯は暗くてふつー。
内湯の外に露天。
この露天、岩だらけで、下の川は見えず。
脇に四角い小さめの風呂、サウナもあり。いずれも入る気せず。
露天湯口。
昨夜はこの川沿いの混浴露天、金髪のあんちゃんたちが陣取っていて入れなかった。
掃除の時間も入れず、午後、待っている日帰り入浴者と争うように直行してやっとこさ、3人で入る。
男湯からときどきこっちを窺うように、モグラ叩きのモグラのような塩梅で、おじさんの頭がピョコピョコと見える。
でもね、10分は出ないからね!
しかし、お湯、熱め。
いろいろな意味で、まったりできず。
まあそれでも、一応満足。
タオル巻きOKと書いてあるが、使ったバスタオルはどこに置くのかも不明だし。
彼氏とタオル巻いて入っている子もいたが。
彼氏のいない私たちには、タオル巻きうざい。
宿の周りの自然は素晴らしく、散歩に。
歩いて15分ほどのところの滝を目指す。
宿を出るときに
「虫よけスプレー持っていきますか」と言われて
はっかスプレーを貸してもらった。
かつ「これをお持ちください」と、熊よけの立派な鈴ならぬベルを、さりげなく持たされた…
暑いので宿の犬は爆睡。
横を通ってもピクリともせず。
宿の向こう側で寝ていたフクちゃんは、ちょっと目を覚ましたみたい。
さて、虫よけスプレーをふりかけ、まちこが盛大に鳴らすベルの音とともに出発。
「しかしさ、そんなに消防車みたいな勢いで鳴らさなくてもさ~ いいんじゃない?」
「だめだよ!しっかり鳴らさないとだめなの!」
カンカン カンカン カーンカンカン カーン カンカン カンカン
あー …… 情緒もへったくれもなく、私もおねえさまもいささかげんなり。
せっかく自然の中を歩いているのにぃ…
「このくらい鳴らさなくちゃだめ! こういうところが一番危ないの!」
おまけに
「熊に遭ったら後ろ向いて逃げちゃダメだよ。前を向いたまま後ずさりするんだよ」と
遭遇時のレクチャーを。
(あらまあ、遭ったことないくせにぃ)
小さいけれど、清冽な滝だった。木影は涼しく、水辺はいっそう涼しい。
「ここは熊よけ、ちょっと止めようよ」
「だめだよ。こういうところが一番危ない」
「…… 」 「…… 」
がしかししばらくすると、さしものまちこも鳴らすのを止めて、
滝の音と、川の流れの音だけが響く空間が戻ってきた。
目の前の浅瀬を、30センチもあろうかと思われる魚が泳いでいく。
オゾンたっぷり、澄んだ空気の中、私たちはしばし沈黙した。
日頃の疲れが消えていく。
豊かな時間である。
日差しは強いが、秋の気配があった。
宿の敷地内に戻って散歩のつづき。
宿の人がザルをもってキノコ狩りしていた。
自然の恵みをいただけるなんて、なんとも羨ましいことである。
敷地内のロッジの前の露天風呂。
お湯が張られていて、すぐ入れそう。
しかし360度丸見えなので、女性には無理。
この宿は、男性が入れる露天はたくさんある。
「お昼はサービスで、お好きなものを」と言われて、天ぷらそばを頼んだら~
おっそろしく立派な天ぷらが付いていて、
「晩ご飯、大丈夫かしら?」などと言いつつ
3人とも完食。さっき採っていたキノコも入っていました。
おなかくちくて、3人ともゴロリン。
川風が涼やか。
本日の食前酒、ビール。
北海しま海老。
お刺身はおいしいけれど、ワサビでなく、山ワサビが付いていて、ちょっと残念だった。
クジラのお刺身もあった。
ドーンと、キンキの煮付け。
脂がのっていて、たいへんおいしかった。
イクラご飯と、菜飯とを選べる。
満腹! デザートはお部屋で。
朝はバイキング。
量も種類も豊富。
お餅の入ったお汁粉もいただいた。
朝日がまぶしい。本日も暑い。
帰り際、空港に行く前に<開陽台>というところに行ってみたいと思い、タクシーで行けるかどうか聞いたら、女将さんが車で空港に送る前に寄ってくれるという。
冬に備えて、牛の飼料が黒いロールにパッキングされていた。
うわ~ 地平線が見えるよ~~~
開陽台。
お天気が良かったので、素晴らしい見晴らしだった。
はるか、国後島の島影が見えた。
よかったね~~~
北海道!
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