theoria(テオーリア) まるみの 湯気の向こうに 見えるものを心の眼差しで観想する 小さな旅へのいざない

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  • ブクロ… 時空の旅へ






時空の旅 8

ラブホな人々




ブクロのヤマダ電機の建物の裏のほう、雑居ビルの1階に、小さなストリップ劇場がある。

<ミカド劇場>





centert,ラブホな人々


今どきこんな商売が成り立つのだろうか、そう思ってしげしげと見いってしまう、昭和の薫り漂う小さな小屋だ。





ラブホな人々




昼間も「営業中」という看板が出ていて、劇場の関係者らしい男性がタバコをすいながら2~3人いつも表に立っている。





ラブホな人々


若い女のこたちの写真は今風のメイクとそれなりのファッションで、それが流行遅れであるとか古い感じはまったくしないのだが、私は彼女たちがこの職業をなぜ選んだのか、聞いてみたいと思う。





ラブホな人々


もっと手っ取り早く稼げる若い女性の職業はこのブクロでは数限りなくあるはずで、よりにも寄ってストリップ、という、もはや忘れ去られたようなこの職業に、どんな理由で就いたのか、聞いてみたいと思う。





ラブホな人々


見る欲望と見せる欲望とのせめぎ合いの劇場の板の上ではもうすでに消えかけていることがあり、デジタルもバーチャルもふくめて、平成の世の中がリアルな生々しさをどう忘れ去ろうとしているか、彼女たちは一番に身を持って感じているはずだと思うから。





ラブホな人々


「お疲れさまでした」と言われて去っていったその後には、もう代わりの女の子は入ってこないのではなかろうか。






ラブホな人々


あるいは去っていったその後、彼女たちは新たにどんな職業に就くのだろうか。





ラブホな人々


いったいこの劇場は、いつまで営業するのだろう?

飾られた花々は、私が前を通るたびに、萎んでいくのであった。












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